臨床検査では、迅速な診断により治療の早期最適化を可能にするpoint-of-care testing (POCT) が求められている。本研究では、 新しい POCT デバイスの創出を目指し、代表者らが独自に開発した膜電気泳動法である分子マトリクス電気泳動を活用する新しい親和電気泳動法の開発に取り組んだ。泳動膜上にタンパク質プローブを局所固定化する方法を確立した上で、レクチンや抗体など複数のタンパク質を配置した膜を使用する 2 次元マルチプローブ親和電気泳動法を考案し、モデル糖タンパク質を分析試料に用いて実証した。
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