研究課題
研究活動スタート支援
行列の特異値分解は,現代の科学技術計算において重要な役割を果たす.本研究では,特異値分解アルゴリズムの高速化を行った.現在,特異値計算の反復計算部分の最も有力なアルゴリズムがdqds法である.本研究では,このアルゴリズムにアグレッシブデフレーションという技法を導入することで高速化した.行列によっては,2倍から5倍の高速化に成功している.理論解析の面では,dqds法におけるシフト戦略部分に対して収束性を明らかにした.さらに,固有値計算アルゴリズムのQR法に対しても新たなマルチシフト戦略を提案し収束証明を与えた.
すべて 2012 2011 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (8件) 備考 (1件)
SIAM Journal on Matrix Analysis and Applications
巻: vol. 33 ページ: 22-51
10.1137/110821330
Journal of Computational and Applied Mathematics
巻: vol. 236 ページ: 3556-3560
10.1016/j.cam.2011.04.012
Japan Journal of Industrial and Applied Mathematics
巻: vol. 28 ページ: 251-262
10.1007/s13160-011-0037-x
http://www.sr3.t.u-tokyo.ac.jp/~aishima/