研究課題
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ヒト白血病患者の骨髄中に含まれる白血病細胞を移植し、髄外浸潤を伴ったヒト白血病マウスを作成した。ヒト白血病化 NOG マウスは中枢神経浸潤も病理レベルで再現していることが確認された。さらなる多角的な解析からもヒト白血病化 NOG マウスの中枢神経浸潤はヒト白血病中枢神経浸潤を忠実に再現していた。白血病マウスの中で中枢神経に浸潤した白血病細胞と骨髄で増殖する白血病細胞を採取し、複数症例においてそれぞれの遺伝子発現プロファイルをマイクロアレイ解析にて比較した結果、中枢神経白血病細胞で特に発現が高くなっている遺伝子群が存在した。さらには白血病細胞を NOG マウスに移植する再移植実験によって、中枢神経から採取した白血病細胞も骨髄由来白血病細胞と同等の白血病再構築能があることが示された。これらの結果から中枢神経に浸潤した白血病細胞は性質を変え、再発に寄与していることが示唆された。今回の解析結果は中枢神経白血病の病態を明らかにし、合併症の少ない中枢神経白血病の新治療開発へとつながる知見であると考えられる。
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Blood
doi:10.1182/blood-201212-474387
PLoS One
巻: 6 ページ: e27042
doi:10.1371/journal.pone.0027042
http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/~pediatrics/