研究課題
基盤研究(A)
本研究は、筋内の間葉系間質網胞(筋MSC)が運動刺激を感知して骨格筋の適応を誘導する「運動一間質連関」について、筋MSC内RAシグナルの下流で起こる筋の適応イベント(修復性マクロファージ誘導および脂肪化の抑制)に加え、起点となる上流のメカニズム(運動によるRAシグナル活性化機構)を精査することで、運動-間質連関による骨格筋強化のメカニズム解明を目指すものである。
筋肥大が生じる根本的な原理を分子レベルで調査する研究で筋の老化を抑えるために有益な研究である。筋内MSC活性化におけるレチノイン酸シグナルの活性化の下流で起こる筋の適応イベントと起点となる上流のメカニズムを精査することで運動-間質連関による骨格筋強化のメカニズム解明を目指す点は独自性があり、研究成果は高齢者の筋力低下予防改善に貢献できる可能性がある。