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2023 年度 実施状況報告書

評価性を伴う形式としての指示詞の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K00551
研究機関岡山大学

研究代表者

堤 良一  岡山大学, 社会文化科学学域, 教授 (80325068)

研究分担者 岡崎 友子  立命館大学, 文学部, 教授 (10379216)
朴 秀娟  神戸大学, グローバル教育センター, 講師 (10724982)
藤本 真理子  尾道市立大学, 芸術文化学部, 准教授 (10736276)
又吉 里美  岡山大学, 教育学域, 准教授 (60513364)
竹内 史郎  成城大学, 文芸学部, 准教授 (70455947)
森 勇太  関西大学, 文学部, 教授 (90709073)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード評価性 / 指示詞 / 副詞 / 接続詞 / 琉球語 / 方言
研究実績の概要

評価的意味に関するデータ収集を行った。予備的な調査として、韓国語、琉球語、近畿方言の指示詞、文末の表現などから、評価的意味をもつと思われるものを収集した。堤、朴は韓国での調査をそれぞれ1回ずつ行い、又吉は琉球語の指示詞についての調査および発表を行った。
歴史的な研究としては、岡﨑が「また」などの表現の歴史的変遷と評価的意味の獲得についての研究を行い、成果を公表した。評価的意味については、これまで見過ごされてきた表現などの精査をやり直すことで、当初思っていたよりも多くの表現に見られることが分かってきている。
一方で、評価的意味の定義については議論が分かれるところである。客観的な指標として評価的意味を定義することができるべく、引き続き研究チームで検討しなければならないだろう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

上記のように、各研究者がそれぞれに調査をすることはできた。しかし、それらを持ち寄って検討することが十分にはできなかった。
本年度は基本的なデータを収集する段階にとどまり、本格的な調査は日程の関係等もあり進めることができなかった。遅れている分に関しては、本年度、来年度の取り組みを改善することで埋め合わせていくことが出来ると考えている。具体的には6月に打合会義の開催、9月に調査を行い、10月に再び会議、11月以降に成果の公表を行うことを目指す。

今後の研究の推進方策

まず、今年度の方針について6月に会議を開く。その後、9月に調査を行い、結果の報告を11月以降に行う予定である。今年度も引き続き、基礎的なデータの収集を行う。まずは会議で、評価性、評価的意味をもつ形式のブレインストーミングを行い、各担当者がターゲットにする課題を決定する。それに基づき、各専門家が研究を行う。用語、調査法などの統一は、6月の段階で検討するが、初期の段階ではそれほど統一する必要はないものと考えている。

次年度使用額が生じた理由

前年度は数名の研究者が本務校の業務過多のために、十分に活動ができなかった。予定していた調査を行うことが出来なかったので、旅費が繰り越される結果となっている。今年度は9月に一斉に調査を行う予定をしており、旅費はそこで使用される予定である。また、研究成果の公表のための予算としても使用される予定があり、問題ないと思われる。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 現代・古代語の「また」-評価的意味に注目して―2023

    • 著者名/発表者名
      岡﨑友子
    • 雑誌名

      『論究日本文學』

      巻: 118 ページ: 1-12

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 平田未季(著)『共同注意場面による日本語指示詞の研究』ひつじ書房(言語編)第168巻2023

    • 著者名/発表者名
      堤良一
    • 雑誌名

      語用論研究

      巻: 24 ページ: 179-191

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 助詞「ヨ」の呼びかけ性―〈西洋人語〉との交差から―2023

    • 著者名/発表者名
      藤本真理子
    • 雑誌名

      筑紫日本語研究

      巻: 1 ページ: 25-32

  • [学会発表] 現代・古代語の「また」2023

    • 著者名/発表者名
      岡﨑友子
    • 学会等名
      尾道で「ことばの会
  • [学会発表] 津堅方言における指示詞の体系とその使用について2023

    • 著者名/発表者名
      又吉里美
    • 学会等名
      2023年度(第46回)沖縄言語研究センター 総会・公開研究会
  • [学会発表] 琉球諸語における指示詞研究の課題2023

    • 著者名/発表者名
      又吉里美,白田理人,重野裕美
    • 学会等名
      第56回九州方言研究会
  • [学会発表] 文献日本語史で繰り返される統語的な変化を生み出すメカニズム──モダリティ接語,格助詞ガ,副助詞,係り結び,ノ準体における──2023

    • 著者名/発表者名
      竹内史郎
    • 学会等名
      外国語と日本語との対照言語学的研究』第38回研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 古典語の指示詞の運用―実在性から考える―2023

    • 著者名/発表者名
      藤本真理子
    • 学会等名
      第18回山の会(若手研究者の会)
  • [学会発表] なかなか』から始める文法研究ーコンテクストに着目した意味・用法の分析ー2023

    • 著者名/発表者名
      朴 秀娟
    • 学会等名
      日本語文法学会

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公開日: 2024-12-25  

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