研究課題/領域番号 |
23K01404
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
荒井 弘毅 共立女子大学, ビジネス学部, 教授 (30362594)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 建設業 / イノベーション / リーダーシップ / 競争法 |
研究実績の概要 |
本研究は、建設業における事業者の行動様式の特徴付けと公共調達の機能役割を明らかにすることを通じてイノベーション・人材育成・生産性向上を促す政策・方針形成に資することである。具体的には、入札データ等公開されているデータを収集整理し、イノベーティブな企業の特徴をデータに基づいて検証し、人材育成手法の構造的な問題点を検討する。このために、①建設業におけるイノベーションをどう把握し、計測・検証するか。②イノベーティブな企業はどのような特徴を有しているかの分析、データに基づく検証。③イノベーションへの人材育成・生産性向上を実現するために必要なことは何か、これまでの対策の検証と今後に向けての提言の策定、実装までの方針の検討といった切り口を考える。 2023年度においては、こうした観点に資するために、多面的なアプローチの一つとして、現代の競争法分野の法と経済学に関して比較研究を行った("Comparative Law and Economics in the Field of Modern Competition Law." Comparative Law Review, 13(1) 141-155. 2023 (ISSN 0866-9449, e-ISSN 2391-7644))。また、同じく競争法の観点からのアプローチとして、3つの電子商取引の事例研究も行った("Three E-commerce Case Studies in the Context of Japanese Competition Enforcement: Comparative Considerations With the US Experience." (with Yuichiro Hayakawa) World Competition (2023) 46(1) 99-120.)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
多面的アプローチを行っており,幾つかの検討を進めている。 具体的には、イノベーションに関して競争法・独占禁止法によるインセンティブのメカニズムの解明、人材育成に関してのリーダーシップ開発、生産性向上に関しての法と経済学的側面からの検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,多面的なアプローチを進めることとしたい。 これまでの、リーダーシップ開発、競争法の経済効果、生産性向上への法と経済学からの分析を進めることとしたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
全体を見通しながら使用していたものの,最終段階で若干の余裕を残しておいたため。次年度はより適切に執行していきたい。 オープンアクセス料、テープ起こし費用などへの活用を考えている。
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