研究課題/領域番号 |
23K02399
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研究機関 | 盛岡大学 |
研究代表者 |
間處 耕吉 盛岡大学, 文学部, 教授 (00757049)
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研究分担者 |
吉冨 健一 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (00437576)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | VR教材 / バーチャルリアリティ / 野外観察 / 擬似体験 |
研究実績の概要 |
VR教材開発のために必要な環境の整備を整えることができた。実際に、野外におけるVR映像の撮影を進めているが、研究代表者が学内で管理職を引き受けることとなったために、学内業務が爆発的に増加し、野外での活動時間が制限されるようになった。 研究活動が制限されるような状況ではあるが、川の様子や過去に噴出した溶岩の様子などを観察する映像を中心に撮影を行ない、VR180規格に変換した映像をYoutubeで公開を始めた。撮影から視聴までの手順は、これまでのビデオ教材とは全く異なり、手探りによる試行錯誤で作業を進めることとなった。そしてようやく、その作業の流れが確立しつつある段階になった。今回採用したCanon社のEOS VR Systemは8K動画を撮影できる一眼レフカメラ(EOS R5)と専用の二眼の魚眼レンズ(DUAL FISHEYE)を組み合わせたカメラである。このシステムで撮影した映像をパソコンに取り込み、専用アプリで補正を行うことでYoutube等で再生が可能なVR180規格の映像に変換できる。VR180規格とは、上下左右180°の視界の映像を立体的に表現することができるもので、実態感のある映像体験が可能となる。この規格の映像を再生するためには、VRゴーグルか簡易ゴーグルとスマートフォンを組み合わせたものを使用することになるが、本研究では操作性等も考慮して映像はYoutubeにアップロードして、Meta Quest等のVRゴーグルで再生する方法を採用して作業を進めることとした。 試行錯誤で撮影、補正・編集、公開をしながら、研究を進める中で最大の課題であった撮影のポイント等について、明らかにできたことをまとめて、令和6年10月6日(土)弘前大学で開催された日本教科教育学会第49回全国大会で高等発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、野外観察で扱う現地の様子をVR映像で収集して、それらを元に野外観察の代替えとなりうるVR教材の開発を目指しており、野外観察として扱いたい場所へ実際に赴いて、VR映像の撮影を実施しなくてはならない。しかし、科研費の採択が決まった令和5年度、研究代表者が学内で管理職を引き受けることとなったために、学内業務が爆発的に増加した影響で、野外での活動時間が制限されるようになった。こうした状況によって当初予定していた遠方でも撮影が思うように進められていない状況となった。 今年度は管理職も2年目となり、業務も一通り経験できたので、時間的にはあまり余裕はないが、計画的に研究を推進していくる見通しはできている。
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今後の研究の推進方策 |
まずは、夏季休業期間等を活用して、撮影場所を絞ってVR映像の収集を計画的に進めていく。 現在採用しているYoutubeでの公開方法は、撮影映像から大きく画質が落とされているため、臨場感を高めるためには、可能な限り高画質を保ったままで再生する手段の検討をしなくてはならない。また、VRの再生方法について、より安価なVRゴーグルを使用することや、VR端末用のアプリ開発またはWebアプリ開発の検討も進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初、令和5年8月24日からの日本地学教育学会の全国大会へ参加の予定で出張計画を立てていたが、学内業務のために学会へ参加できなくなったため、当初見込んでいた旅費を使用できなかった。 今年度は計画的に学会参加できるように計画しており、次年度使用額は増える見込みの旅費に充てる。
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