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2023 年度 実施状況報告書

住棟タイプが混在する団地型分譲マンションの管理特性と将来像

研究課題

研究課題/領域番号 23K04178
研究機関東京都立大学

研究代表者

松本 真澄  東京都立大学, 都市環境科学研究科, 助教 (60229573)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード団地 / ニュータウン
研究実績の概要

高経年の分譲マンションは、所有者の高齢化と建物の老朽化が同時に進み、管理不全に陥ることが懸念されており、マンション管理は社会的にも関心が高まっている。分譲マンションには、単棟型と団地型があり、本研究で対象とするのは、団地型の中でも、特に、1980年頃以降に郊外ニュータウンで多く建設された、タウンハウスやメゾネット、中層棟、高層棟などの異なった建物タイプの住棟が混在する団地型マンションである。住環境が優良で建築的な評価も高いが、すでに築30年を超えており、一つの管理組合の中に多様なタイプの住棟と住戸が存在することから、合意形成が難しく、管理や大規模工事も一律には行えず、管理運営に多くの課題を抱えていると考えられる。そこで、団地ごとの管理状況を調査し、住棟タイプ別の住み替え状況を把握し、得られた知見を整理し分析することで、団地型分譲マンションの持続可能な管理方法と将来像について見取り図を提供することを目的とする。本年度の実績は以下の通りである。
(1)多摩ニュータウンを含む、多摩市、八王子市、町田市を中心に、団地型分譲マンションのリストを住棟タイプ別に整理した。特に、ニュータウンエリアを中心に1980年代以降の団地において、住棟タイプが混在した団地が多く、タウンハウスとニューモデル中層住宅(URでの呼称)と中層棟、高層棟が混在しているが、その割合は団地により異なっている実態を明らかにした。
(2)4団地について、管理状況についてのインタビュー調査の結果を分析し、住棟タイプが異なる場合の課題について整理した。特に、修繕積立金の取り扱い及び、大規模修繕の方法について、住棟タイプにより課題があることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

住棟混在タイプの団地のリスト作成及びデータの整理に想定以上に時間がかかり、そのため、住み替えに関する調査を1件実施する予定であったが、2023年度に実施に至らなかった。

今後の研究の推進方策

住み替え調査については、2024年度に速やかに実施を行い、当初の予定が大幅に遅れないように実施していく。

次年度使用額が生じた理由

インタビュー調査の記録を外注せずに実施したため、経費がかからなかった。また、住み替え調査の実施を次年度に実施することにしたため、その経費を次年度に使用することとした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] マンションのはじまりと定義2023

    • 著者名/発表者名
      松本真澄
    • 雑誌名

      建築ジャーナル

      巻: No.1341 ページ: 2-5

  • [学会発表] 渋谷区・世田谷区における高経年マンション居住者の修繕や改修・建て替えなどの居住継続意向に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      塚本健太,伊藤史子,松本真澄,青木伊知郎
    • 学会等名
      日本建築学会
  • [学会発表] 多摩ニュータウンの新たなステージ2023

    • 著者名/発表者名
      松本真澄
    • 学会等名
      韓国空間・ひと・スマート技術を融合したハウジングプラットフォーム日韓専門家討論会
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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