研究課題/領域番号 |
23K07182
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北村 宜之 九州大学, 医学研究院, 助教 (70644722)
|
研究分担者 |
磯田 拓郎 九州大学, 大学病院, 講師 (90452747)
楠 正興 九州大学, 医学研究院, 助教 (40837308)
三道 幹大 九州大学, 大学病院, 医員 (20981989)
山田 明史 九州大学, 大学病院, 助教 (00565129)
馬場 眞吾 九州大学, 医学研究院, 教授 (80380450)
石神 康生 九州大学, 医学研究院, 教授 (10403916)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | FDG-PET/CT / 補助人工心臓 / 補助人工心臓感染 |
研究実績の概要 |
令和5年度においては、過去に当院で経験したLVAD装着患者におけるFDG-PET/CTについて、その検査所見を後方視的に確認した。具体的には過去の検査における、FDG-PET/CTの半定量値であるStandard Uptake Value(SUV)、集積範囲(maximum tumor volume, MTV)、SUVとMTVから算出されるTotal ligatation glucorisis(TLG)を計測し、さらにFDG集積分布を各症例で確認し、分布パターンを分類することができた。しかし、詳細に分析した結果、感染状態と定常状態との鑑別には集積分布やSUVが有用と推測していたが、明らかに鑑別が可能となる閾値の設定や判断基準の設定は特定できなかった。 この点は過去の症例において、撮像方法が一定ではないことが問題と思われたため、LVAD装着患者の撮像方法が一定となるよう、準備を整えた。さらにFDG-PET/CT機器での動的撮像手法(Dynamic Study)撮像についても、準備を整えた。 ただし、令和5年度においてはLVAD装着患者を想定したファントム実験のみを行っており、実際のLVAD装着患者に対するFDG-PET/CT Dynamic studyの安全な施行について準備している状況であり、令和6年度には数十例での検査施行が可能と考える。 令和5年度においては、直接的な研究成果の発表を行うことはできなかったが、核医学検査に関連した発表について、学会参加、発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
FDG-PET/CTでの撮像方法における準備は順調に進められており、特に大きな問題はないと考える。
|
今後の研究の推進方策 |
実際のLVAD装着患者に対するFDG-PET/CT Dynamic studyの安全な施行について準備している状況であり、令和6年度には数十例での検査施行が可能と考える。 撮像後は計測、算出されたパラメータをもとに解析を進めていく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
令和5年度は本来購入予定であった、データ処理用コンピュータが性能、価格が合わないと判断し購入を見送った状況である。令和6年度に改めて、データ処理用コンピュータの購入を検討している。実際の患者症例に対する検査施行を行わなかったため、薬品代や患者謝礼が発生しなかった。
|