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2023 年度 実施状況報告書

卵子幹細胞を用いた新規不妊治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K08807
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

赤堀 太一  埼玉医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90573171)

研究分担者 矢部 慎一郎  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (50436458)
高井 泰  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60323549)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード卵子幹細胞 / 生殖幹細胞 / 再生医療 / 生殖補助医療
研究実績の概要

本研究により成人卵巣内に存在する卵子幹細胞を用いた生殖補助医療の実現を目指している。卵巣から抽出した卵子幹細胞、顆粒膜前駆細胞から人工卵巣組織を体外で構築する事が本研究の骨子である。この人工卵巣を用いて、卵子幹細胞に最適な微小環境を構築し生理的な卵子の分化誘導を行う。具体的な方法としては凍結保存された卵巣組織を融解し、コラゲナーゼにて組織を溶解する。卵巣細胞懸濁液に一次抗体として抗DDX4抗体を反応させる。洗浄の後、蛍光標識された2次抗体を用いてDDX4陽性細胞を標識し、FACSにて分離する。同時に、DDX4陰性細胞も回収する。分離された細胞は、ゼラチンコートあるいはMEF上で培養する。はじめの7日間は、2日毎に培養液を少量追加し、以降は、コロニーを確認するまで 2日毎に培養上清を半量入れ替える。このようにして人工卵巣作成に必要な細胞を分離培養する。これらの細胞を3次元共培養し、人工卵巣を構築する。これまでの実験ではウシ卵巣を用い卵子幹細胞およびその支持細胞である顆粒膜細胞の機能確認のために、培養細胞のPCR法による遺伝子発現の確認および、培養細胞の免疫蛍光染色による機能評価を行なった。卵巣組織から分離し、樹立した細胞の精度管理のため、複数回の実験を繰り返し、最適な条件を設定できている。安定的な細胞分離培養技術を確立し、次年度以降の人工卵巣を用いた卵子幹細胞の分化誘導実験を計画する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

これまでの研究活動により人工卵巣作成に必要となる基本的な材料、方法を構築できている。しかし本年度は、研究室の人員配置の変更等により、実験計画の遅延が発生した。

今後の研究の推進方策

5.研究実績の概要に記載した実験方法を用いて、卵子幹細胞の分化誘導を行う。卵子幹細胞、および支持細胞の分離培養法の効率化をすすめ実験実施者による結果のばらつきをなくすことを目標とする。
研究助手などの人員配置を再度見直し、効率的な研究環境を構築する。

次年度使用額が生じた理由

7.現在までの進捗状況に記載のように、実験計画の遅延が発生しており実験試薬、消耗品の消費が少なかった。
次年度以降は実験計画を見直し、人員配置を再構築することにより遅延した計画をキャッチアップしていく。

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公開日: 2024-12-25  

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