今後の研究の推進方策 |
Hypマウスの骨・軟骨移行部で、骨芽細胞、あるいは、肥大化軟骨細胞から産生されたDMP1, Mepe, osteopontinなどのSIBLING family蛋白が蓄積し、血管内皮細胞がそれらを分解できず軟骨侵入が抑制される可能性が考えられるため、これらSIBLING family蛋白の局在・沈着を超高解像レーザー顕微鏡(STED, SIMなど)および透過型電子顕微鏡による微細咬合解析を重点的に実施する予定である。 さらに、Hypマウスにおける軟骨内骨化異常の改善に向けて、1 α,25(OH)2D3を低下させ、また、血管新生を亢進させることができる治療候補となる薬剤を検索し、投与実験を行う。候補となる薬剤投与は、Hypマウスの離乳期3~4週齢から始め、軟骨異常・骨変形の改善が認められるか検討する。形態異常の回復が目標となるため、解析方法として遺伝子発現解析ではなく、主に、超高解像レーザー顕微鏡(SIM, STED)による組織化学解析、および、透過型電子顕微鏡を用いた微細構造イメージング解析を行う。
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