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2023 年度 実施状況報告書

診療看護師(NP)が患者・家族の症状マネジメント力を高める教育支援モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K09811
研究機関石川県立看護大学

研究代表者

石川 倫子  石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80539172)

研究分担者 藤内 美保  大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (60305844)
寺井 梨恵子  石川県立看護大学, 看護学部, 准教授 (90457888)
田村 幸恵  石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (20336605)
中嶋 知世  石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (60638732)
瀬戸 清華  石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (80805614)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
キーワード診療看護師(NP) / 症状マネジメント / 在宅療養移行支援 / 患者・家族の自助力
研究実績の概要

本研究の目的は、在宅療養生活を継続するために、診療看護師(NP)が患者・家族の療養生活で得た自助力を活かし、患者・家族の症状マネジメント力を高める教育支援モデルを開発することである。2023年度は、以下を実施した。
1.診療看護師(NP)の在宅療養移行支援に関する先駆的な取り組みの報告や実践例の文献検討を実施した。その結果、診療看護師(NP)が実施している症状マネジメントや介護者に暮らしの中でできる症状マネジメントを指導していたことが明らかになっていた。しかし、患者には疾患や治療に関する医学的な内容をわかりやすく説明しているにとどまっていた。診療看護師(NP)が患者に対して自宅訪問や外来で行っている症状マネジメントに関する教育支援を明らかにしていく予定である。
2.在宅療養患者と家族の症状マネジメントに関する文献検討を実施した。その結果、高齢慢性心不全患者は自分の体を知ろうと模索し身体変化を感じ取っているが自己調整できる苦しさと自覚し対処が遅れる可能性を抱えていた。独居高齢者は自宅で症状を管理する心配を持ち続けていた。また、慢性心不全患者の症状悪化予防に関する生活調整は、症状悪化予防が第一優先とし生活に症状悪化予防行動を組み込む、症状悪化予防よりもやむを得ない状況などを優先するという2つの様相が明らかであった。家族は、心不全憎悪徴候について、目にみえる身体の変化や発話、身支度、移動がままならなくなる、その人なりに身体の不調を表すようになるととらえていたが、その対処は明らかにされていなかった。今後は、医療的介入を必要とする高齢の在宅療養者がどのように身体の変化に気づき、その対処をどのように行っているのかを明らかにしていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

診療看護師(NP)が患者・家族に行っている症状マネジメントに関する教育支援の実態調査が、在宅療養移行支援を実施している診療看護師(NP)が少なく、対象選定に時間を要しているために遅れている。

今後の研究の推進方策

在宅療養者の症状マネジメントの実態を明らかにするために、退院後、在宅療養を1年以上続けている者および再入院を繰り返し経験した患者を対象に調査を行う。そのうえで、診療看護師(NP)が行っている患者・家族への症状マネジメントに関する教育支援の実態調査を行い、アクションリサーチができるように準備する。

次年度使用額が生じた理由

診療看護師(NP)が行っている患者・家族への症状マネジメントに関する教育支援の実態調査が遅れたため、その面接・質問紙調査にかかる経費(郵送料、テープ起こし費用、データ整理・入力アルバイト料)が次年度に繰り越すことになった。
診療看護師(NP)が行っている患者・家族への症状マネジメントに関する教育支援の実態調査を行う予定であり、前年度残額をこれに充当する予定である。

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公開日: 2024-12-25  

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