研究課題/領域番号 |
23K09861
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
吉田 和美 関西医科大学, 看護学部, 教授 (90461342)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | フォロワーシップ / リーダーシップ / 看護師 / チームワーク / 継続教育 |
研究実績の概要 |
今回の研究の第1段階として,看護師のフォロワーシップ尺度を用いて,優れたフォロワーシップを発揮する看護師の属性や育成を促進する要因と,業務の業績との関連を検証することとしている。最終的な研究目的は看護師のフォロワーシップを促進する要因の強化に焦点を当てたフォロワーシップ育成支援の介入プログラムを構築することである。 初年度は,2つの総合病院,看護部でトップマネジメントを執る看護部長,看護副部長らに前回までの研究成果(看護師のフォロワーシップ尺度の開発)について報告し,経験年数ごとの看護師のフォロワーシップの特徴と課題,部署における中間管理職(係長,副師長,看護師長など)のフォロワーシップの現状と課題についてヒアリングを実施した。また,海外の保健医療福祉分野でのフォロワーシップに関する文献収集を行い,現時点での成果や課題を確認した。これまでの研究では,優れたフォロワーシップは,年齢や経験年数,学歴ではなく,看護実践への自信があること,看護師長との良好な関係を持っていること,病院理念や所属部署の理念・目標,看護師長の方針・考えに共感していることへの関連が確認できている(Yoshida et al,2022)。文献やヒアリングにより収集した知見は,次年度に予定する調査に反映していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究者の異動に伴う新たな研究環境の整備を追加した。文献確認に時間を要したことと,実際の調査までに至れなかったことから遅延していると判断したが,施設にヒアリングを実施することにより協力施設との関係構築は進展している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,計画を立案し調査を実施できるように調整していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査の実施が遅れたため,調査にかかる経費は次年度に持ち越しとなった。
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