研究課題/領域番号 |
23K09874
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研究機関 | 純真学園大学 |
研究代表者 |
中村 健太郎 純真学園大学, 看護学科, 助教 (70955400)
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研究分担者 |
村田 尚恵 純真学園大学, 看護学科, 教授 (70588706)
分島 るり子 純真学園大学, 看護学科, 教授 (10380784)
高守 史子 佐賀大学, 医学部, 特任助教 (20833528)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 臨地実習 / 新人看護教員 / 教授活動 |
研究実績の概要 |
新人看護教員は、臨地実習指導者から看護教員へと異動する際、役割変更に伴い臨地実習指導への焦点のあて方が変わり教授活動の転換が求められる。本研究は、看護教員へと異動した新人看護教員の教授活動の何がどのように変化するのか、そこに何がかかわっているのかアンラーニングの視点で明らかにすることを目的とする。さらに、新人看護教員のアンラーニングを促す実践的な教育プログラムを開発することにより、新人看護教員の役割移行が円滑となる示唆を得ることが期待されている。 当該年度は、臨地実習指導者の教授活動から看護教員の教授活動へと転換するプロセスを明らかにするために、教員経験1~3年目の看護教員を対象に面接調査による質的研究を実施した。 インタビューは前年度から先行して実施していたが、新型コロナウィルス感染症による臨地実習の制限や看護教員養成講習会の未開催の影響を受け、対象者の選定は困難な状況であった。研究の趣旨を説明してたうえで、5名の新人看護教員から調査協力が得られた。面接はインタビューガイドを用いて行った。データは修正版グランデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。 分析の結果、新人看護教員がおこなう教授活動には、これまでの臨地実習指導者としておこなっていた教授活動から変化を生じていた。臨地実習指導者と異なる立場で教授活動を任される新人看護教員は、これまでの指導にこだわらず新しい指導方法を取り入れながら指導の改善を図っていることが明らかとなった。 研究結果の一部は学会で発表した。現在は、研究成果を論文にまとめ、学会誌への投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、新人看護教員へのインタビュー調査を実施し、論文投稿と学会発表を予定通りに進めることができた。当初の予定通りに進捗しているため、現在までの進捗状況をおおむね順調に進展しているとした。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、新人看護教員が臨地実習指導者として行ってきた教授活動から看護教員の教授活動へとアンラーニングする仮設モデルを作成し量的に検証する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度、学会への参加は研究成果の発表1件のみであったため、次年度使用額が生じた。これについては、次年度に関連学会へ参加し情報収集をおこなうために使用する予定である。
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