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2023 年度 実施状況報告書

刑事精神鑑定入院対象者に関わる看護職者の看護実践上の課題と支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K09933
研究機関愛知県立大学

研究代表者

兒玉 善明  愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10909708)

研究分担者 山田 浩雅  愛知県立大学, 看護学部, 教授 (60285236)
加藤 宏公  愛知県立大学, 看護学部, 講師 (00825531)
中井 理賀  愛知県立大学, 看護学部, 助教 (10863813)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
キーワード刑事精神鑑定 / 司法精神看護 / 看護実践 / 看護役割 / 看護者支援
研究実績の概要

本研究の目的は刑事精神鑑定に関わる看護職者の体験を全国的な実態調査により明らかにすること、そして、それらの結果を元に質的なインタビュー調査によって看護職者の求める支援や課題を明確にすることである。そのために、研究AからCの3段階で構成している。研究の3段階の概要は以下である。
研究A:刑事精神鑑定入院に関わる看護職者の看護実践の現状に関する質問紙の原案作成。研究B:刑事精神鑑定入院に関わる看護職者の看護実践の現状を全国的な実態調査により明らかにする。研究C:全国的な実態調査を踏まえた、個別的な面接調査により刑事精神鑑定入院対象者に関わる看護職者の看護実践における課題や求める支援について明らかにする。
令和5年度は研究Aを実施する予定としていた。研究Aでは今までの申請者の研究成果に加えて、国内外の司法精神看護師・矯正看護師の役割や体験、刑事精神鑑定に関する医師・精神保健福祉士・臨床心理技術者等の研究について文献検討し、質問紙の原案を作成することである。本年度は、文献検索・収集までは行ったものの、研究分担者との文献のスクリーニング及びクリティークに十分に時間を確保することができず、未だ不十分な状態である。そのため、令和6年度では引き続き研究Aを実施し、質問紙の原案を作成する。その上で、研究Bに移行し、全国調査を行うために倫理審査委員会への研究許可の審査をうけ、予備調査を実施できるよう研究分担者と協働していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和5年度の計画としては国内外の司法精神看護師・矯正看護師の役割や体験、刑事精神鑑定に関する医師・精神保健福祉士・臨床心理技術者等の研究について文献検討し、司法精神看護・矯正看護領域で明らかにされている看護師だけでなく、医師や他職種の役割等について明らかにすることで看護師が刑事精神鑑定において実践している可能性がある項目を特定し、それらを元に質問紙を作成することであった。
令和5年度の計画を実践するにあたり、代表者の前科研「刑事精神鑑定入院を受け入れる病棟看護管理者の看護管理上の困難(課題番号:21K21144)」の分析・まとめに時間を要したこと、COVID-19の感染症法分類が5類へ変更したことによる実習指導業務の調整などに時間を要した。また、研究者の家族が一時的に付き添いなどの支援を要する状況になった。そのため、研究に対して時間を割くことが困難となり、文献検索・収集は実施したものの研究分担者とのスクリーニング・クリティークに十分な時間が確保できなかった。

今後の研究の推進方策

令和6年度では、研究分担者と文献のスクリーニング及びクリティークを進め、看護師が刑事精神鑑定において実践している可能性がある項目を特定し、それらを元に質問紙を作成する。さらに、研究Bに移行し、学内の研究倫理審査を申請し、予備調査を実施し、質問紙の修正を行い、本調査を開始することを目標とする。

次年度使用額が生じた理由

本年度はデスクトップパソコンとプリンター等を購入する予定であった。デスクトップパソコンは購入したものの、プリンターについては退職者よりプリンターを譲渡してもらった。それに加えて、研究者の前科研により学会参加に関する費用を拠出したことなどにより次年度使用金が生じた。
次年度は、司法精神医学や矯正医学、司法精神看護に関する書籍や文献の購入、質問紙調査に要する費用などに充てていく。

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公開日: 2024-12-25  

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