研究課題/領域番号 |
23K11920
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
長尾 吉泰 九州大学, 大学病院, 助教 (70608968)
|
研究分担者 |
兵藤 文紀 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10380693)
村田 正治 九州大学, 先端医療オープンイノベーションセンター, 教授 (30304744)
吉住 朋晴 九州大学, 医学研究院, 教授 (80363373)
原田 昇 九州大学, 医学研究院, 共同研究員 (80419580)
伊藤 心二 九州大学, 大学病院, 講師 (90382423)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | NASH / 非アルコール性脂肪性肝炎 / ミトコンドリア機能 / 発癌の分子機序の解明 / 代謝機能イメージング |
研究実績の概要 |
世界的に肥満患者が増加し、非アルコール性脂肪性肝疾患/肝炎(NAFLD/NASH)を原因とする肝硬変症、さらには肝細胞癌患者が増加してきている。 NAFLD/NASHの病態を正確に診断し得る磁気共鳴代謝イメージング装置(DNP-MRI装置)の開発と、NAFLD/NASHの病態進行機序を解明する事を目的に本研究を行っている。 DNP-MRI装置と共に、生体でも使用可能なミトコンドリア電子伝達系などのレドックス反応により代謝され、発現強度が減弱するプローブを開発し、イメージング装置の感度を上昇させた。 当院で施行した肥満手術症例を対象とし、NAFLD/NASH患者および正常肝患者より提供して頂いたヒト肝組織を用い、DNPーMRI装置により評価を行っている。 先行研究にてDNPーMRI装置によりNAFLD/NASHの病態進行を良好に評価し得る事が明らかとなり、その成果を報告した。DNP-MRI装置による組織・細胞における代謝機能を評価することで、NAFLD/NASHの病態進行、さらには発癌に至るまでの分子機序を解明するため、研究を継続している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
勤務施設の異動により、研究は計画より軽度遅延しているが、研究遂行には支障のない程度と考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
先行研究にて、DNP-MRI装置により、NAFLD/NASHの病態進行を良好に評価し得る事が明らかとなり、その成果を報告した。 今年度はDNP-MRI装置による評価が、ミトコンドリア機能を評価していることを証明するとともに、NAFLD/NASHの病態進行、さらには発癌に至るまでの分子機序を解明するため、研究を継続している。
|
次年度使用額が生じた理由 |
予定していた動物実験や細胞を使用した実験が、研究者の異動のため一部延期されてしまった。次年度より研究計画を練り直し問題なく遂行可能である。
|