研究課題/領域番号 |
23K11963
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研究機関 | 千葉県立保健医療大学 |
研究代表者 |
藤田 佳男 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (40584206)
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研究分担者 |
竹内 弥彦 城西国際大学, 福祉総合学部, 教授 (80609917)
澤田 辰徳 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (70434529)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 自転車 / 高齢者 / 認知機能 / 運動機能 |
研究実績の概要 |
1年目は、本研究の第一の問いである高齢自転車利用者の利用実態を掴むことを目的として、利用者の認知機能、運動機能、身体機能の実態像をつかむために、公共交通機関が従事しつた地域に在住する高齢者27名を対象として自転車利用の状況、認知機能(MoCA-J,トレイルメーキングテスト)および運動機能(握力、長坐位体前屈、開眼片足立ち)、有効視野(VFIT)、QOL(WHOQOL)などを調べた。その結果、自転車を利用している者15名はとそうでない者12名と比して、有効視野成績が有意に低く(p<0.05)、注意機能を中心とした認知機能も低い傾向であった。運動機能については有意ではないものの自転車利用者の柔軟性がやや高い傾向にあった。QOLについてはいずれも有意ではなかったものの、自転車利用者の方が身体健康状態のQOLに高い傾向が認められた。これらの結果から、自転車利用者はそうでない者に比べて多くの機能が低い可能性があった。しかし、自転車を利用していない者の中には自家用車利用が中心の者、運転免許を取得経験がなく公共交通機関を利用している者などが含まれ、自転車利用者の中にも自家用車も相応の頻度で利用する者もいたため、一概に自転車の利用有無で比較することにも問題があることが分かった。そこでさらに研究を推進するため対象者数を増やし、交通手段の利用実態についてより詳細な分析を行う方針とした。本研究は所属先の倫理審査機関の承認を経て実施された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目は、本研究の主目的である高齢自転車利用者の実態を掴むための調査を行い調査の流れを作ることが出来た。また現状でのまとめた結果を日本交通心理学会第88回大会に発表した。しかし都市部生活者の自転車利用者およびそうでない者の移動手段の実態は多様であり、単に利用の有無だけでは十分な分析ができない可能性があることも明らかになった。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、実態調査に用いるデータをさらに増やし50名の自転車利用者を対象とすることを目指して実験を行う。また移動手段について、より詳細な分析ができるようにの調査用紙の修正を行う。加えて現状の結果を踏まえて介入研究に資する教材の制作や、効果的な介入方法についても検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度の研究対象者が少なく謝金が予定より少なかった。また動作分析等に関する機材の購入を行わなかったため物品費が少なかった。加えて学会旅費等を大学の研究費より支出することによりこちらの旅費申告が少なかった。次年度はこれらの部分を推進することにより適切な支出を行う。
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