研究課題/領域番号 |
23K15905
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
五十嵐 遼子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (10895361)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 微小管修飾異常 / 緑内障 / 視細胞変性 |
研究実績の概要 |
(1)a,bまでの研究につきデータをまとめて2023年6月のWGC(イタリア、ローマ)にて発表を行なった。この研究発表を通じて微小管の修飾異常がマウスの目に及ぼす影響の一部を解明することが可能であった。この解析によって、Nna1 KOマウスでは早期(約2週以降)より網膜の変性が起こること、また、その変性は不可逆的であること、慢性進行性であることが明らかとなった。また、免疫組織学的染色結果から自律的細胞死を示すマーカーが活性化しており、当初の予想通りこの変性には自律的な細胞死の経路が関与していることが明らかにされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
WGCでの発表後はその原因の解明(②、③)に着手し、進行中である。しかし部分的には自分の推測している結果に基づくデータが②に関しては定性データとしては出てきている。あとはマウスの数が足りれば定量データも揃える事ができるため、マウスを追加で作成中である。しかしマウスのラインが一時途切れてしまい受精卵から作成する必要が出てきたため時間がかかる見込みとなっている。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究者の海外、国内への移動がありコミュニケーションを取るのに以前より困難となっているため研究の進捗の遅れが懸念される。また薬物投与実験については投与が難しいこともあり計画を変更の予定である。 しかし概ね現在までのところ研究の遂行は予定通りである。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた学会への出席などの予定に変更があったためと思われる。
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