研究課題/領域番号 |
23K16747
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田辺 弘子 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任助教 (60780666)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 対人認知 / 自己表現 / 身体表現 / 非言語情報 |
研究実績の概要 |
当該年度は、研究1「環境・文脈に応じた自己ブランディング方略および歩容パターンの抽出・分類」を実施した。現実世界における環境・文脈をどのような要素として実験に落とし込むかについて、前例のない取り組みであるため、様々な分野の研究者と相談し、実験プロトコルを確定した。具体的には、どういう文脈(場面、他者に関する事前情報の有無など)で、どういう相手(他者の年齢や性別など)に対して、どのように振る舞うか(自己ブランディング:性格特性や対人印象など)に関する要素をまとめ、その上で被験者および教示の条件、アンケートの作成を行った。 研究1の達成のために多くの被験者リクルートを想定しているが、名古屋大学では被験者リクルートや実験場所の確保が難しいことが分かったため、当初はソウル大学でのデータ取得を行うことを検討した(そのための実験プロトコルやアンケート類の修正も行った)。しかし、研究代表者が北海道大学に異動することとなり、2024年度以降に北海道大学で本実験を実施することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当該研究で捉える現象が複雑で多様なため、具体的な実験プロトコルの構築に想定よりも時間がかかった。また、被験者リクルートおよび実験場所の確保が名古屋大学では難しく、また研究代表者が2024年度より所属機関を変更したことから、本実験を行うことができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、研究1の本実験を実施する。実験プロトコルおよびアンケート類は作成済みであり、被験者も多くリクルート可能な環境である(北海道大学社会科学実験研究センターの被験者プールを使用予定)。当該年度の前半にデータ取得を終え、後半にデータ解析(自己ブランディングのパターン抽出など)を実施、成果をまとめて学会発表等の準備を行う。また研究2の印象評価実験で使用する映像・アニメーションデータの作成も行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2023年度に予定していた実験を実施しなかったため、被験者謝金および実験機材の購入への使用を予定していた予算が残った。2024年度は、実験実施およびデータ解析を行うため、被験者謝金や実験機材、解析用PCおよびソフトの購入のために予算を使用する予定である。
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