研究課題
挑戦的研究(開拓)
本研究は、もみ殻のシリカを原料としたシリコン量子ドット発光ダイオードの開発研究である。植物由来の強固かつフレキシブルなナノ構造を有する多孔質シリコンを活用し、安全・安心・安価、高効率で耐久性の高い量子ドットと発光ダイオードを実現することを目的とし、高効率化や耐久試験、実用化への課題の洗い出しを実施するものである。
安全性、効率、耐久性とも高いデバイスの実現が期待できることに加え、農業廃棄物を活用することで生態系を保全し、有害物質を代替することで公害を抑制するなど省エネルギー以外の観点から持続可能な社会への貢献が期待できる研究であり、天然素材を原料にしたスマートデバイス開発という学術的潮流を醸成するという意義がある。