研究課題/領域番号 |
20H03066
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
鈴木 豪 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水研機構(長崎), 主任研究員 (30533319)
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研究分担者 |
竹垣 草世香 (向草世香) 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水研機構(長崎), 主任研究員 (30546106)
酒井 一彦 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (50153838)
新里 宙也 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70524726)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ミドリイシ属サンゴ / 一斉産卵 / 遠隔長期間観察 / トランスクリプトーム解析 |
研究実績の概要 |
多くのサンゴは年1回の同時一斉産卵という繁殖により、大量の幼生を供給する。この一斉産卵の同調は、空間スケールや種によって「ずれ」が生じる上、幼生供給を左右するような環境条件と連動した年変動があると予想される。そこで、本研究では、一斉産卵を多点同時観測することで、個体群レベルにおける産卵同調の実態を解明することを目指している。多点同時観測を低コストで実現するため、スマートフォンを活用し、既存の携帯通信ネットワークを利用するシステムを考案した。 このシステムの開発にあたり、初年度は、太陽光パネル式充電器を使って、海中の観察を一定期間継続できるかどうか試行錯誤を繰り返した。使用するスマートフォンの機種も複数用意し、最適なものを探った。その結果、いくつか1週間以上の観察が可能な組み合わせ候補が見つかったため、来年度は実際に産卵が記録できるかどうかを実証する。 一方、遺伝子による産卵予測技術開発では、産卵前に発現の上がる遺伝子を網羅的に調べるため、産卵期およびその前後に定期的に採取したサンプルを揃え、解析の準備を整えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
サンゴの成熟調査および加入調査は概ね計画通り実施し、スマーフォンによる遠隔観察システムの開発も進めている。
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今後の研究の推進方策 |
計画調書から大きな変更はないが、新型コロナの流行が収まらないため、調査定点として1か所予定していた海外での調査が難しい点のみが懸念材料である。流行収束次第、調査を実施する予定である。
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