研究課題
SNSの普及などメディアが多様化に伴い、フェイクを含む科学ニュースがこれまでにないスピードで拡散している。更に,コロナ禍のような非常事態下では読み手の科学認識も影響する。科学ニュースを正しく読み解くには、科学者や科学者集団から発信された情報の経路とその信頼性だけに注視するだけでなく、科学とは何かを含む理論とそれに裏付けられた思考・判断が必要になる。そこで本研究は,科学の生産と消費を融 合させた科学メディアリテラシー育成モデルを構築することを目的とする。具体的には、初年度は、コロナ禍の科学メディアリテラシーに関連する事例を、文献や関係者へのインタビューをもとに、教材開発に適切な事例を検討した。二年次は 、大学生対象の教材を開発し、科学メディアリテラシーを俯瞰するチェックリストを開発し、検証した。また、中学生以上を対象に、本研究と密接に関連する疑似科学と科学の 認識論的信念に関する実態調査を実施した。それらの一部は、学会等で公表した。
2: おおむね順調に進展している
感染症等の影響のため、大学における一部の授業実践の時期を変更せざる終えなくなった。そのため、スケジュールが少し遅れた。
次年度の早い時期に、遅れている授業実践をおこない、分析する。また、質問紙調査の分析も加味し、シナリオ型教材のプロトタイプを作成する予定である。開発教材の効果の測定と同時に、科学ニュースを批判的に分析・評価するために必要な能力の要件を分析する。 更に、これまでの知見を生かし、SNSに特化した科学メディアリテラシー教材を設計する。
すべて 2023 2022 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (29件) (うち国際学会 11件、 招待講演 1件) 図書 (2件) 備考 (1件)
日本教育工学会論文誌
巻: 46(Suppl.) ページ: 89-92
10.15077/jjet.S46046
名古屋高等教育研究
巻: 11 ページ: 261-280
巻: 46(1) ページ: 1-14
10.15077/jjet.45012
https://www.eddie-web.net/