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2022 年度 実績報告書

オープン・イノベーションによる中小企業のものづくり高度化のプロセス

研究課題

研究課題/領域番号 22H00881
配分区分補助金
研究機関共立女子大学

研究代表者

大木 裕子  共立女子大学, ビジネス学部, 教授 (80350685)

研究分担者 李 為  京都産業大学, 経営学部, 教授 (00454471)
古賀 広志  関西大学, 総合情報学部, 教授 (20258312)
関 千里  愛知学院大学, 経営学部, 教授 (70434256)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードものづくり / 人材育成 / 産業集積 / 情報技術
研究実績の概要

本年度はメインリサーチに向けた土台づくりのために、以下のような調査研究を実施した。
①人材開発の体系化として、まず、技術者・職人・芸術家の人材開発に関わる方法論の体系化が必要となる。そのために各国の技術に関わるプロフェッショナル人材の育成システムを、高等教育機関、徒弟制度、コンクール、オークション、同業者組合、OJTといった視点から網羅的に調査し、技術に関わる人材開発を類型化する。ものづくりに関わる人材開発の特徴を明らかにし、美しさを組み入れたものづくりのための条件を導出することに努めた。これらの研究成果の過程は、来年度に出版される人材開発辞典の項目執筆としても有効に活用することができた。
②仮説構築:オープン・イノベーションにおけるものづくりの高度化がいかなるプロフェッショナル人材の相互作用のプロセスを経て実現し、制度的(政治、法律、行政など)、技術的、経済的(人口、市場など)、社会的(文化、価値意識など)な事業環境条件との間でどのようにして適応的で発展的な成長を図ってきたかをダイナミックに分析するために、関連する文献ならびに各種資料(1次および2次資料)を入手、渉猟した。また、これまでの研究をそれぞれの専門領域の立場から多面的にサーヴェイし、試論的分析枠組を演繹的に導出した。加えて、国内外の他研究機関との交流を図り、研究者との意見交換を重ねることで、より実践的な分析枠組の構築を目指した。
③パイロット調査:パイロット調査の場所の選定も並行して進め、実施した。上記の分析枠組を確認するとともに、枠組の洗練化を図った。同時に試論的な仮説の導出を試みた。パイロット調査はコロナ禍の状況を鑑みつつ、今年度は国内にて複数の箇所を選定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでの知見をもとに、国際シンポジウムにおいて伝統的技術によるものづくりの課題について討議できたこと、国内でのプレ調査を実施できたことで、今後の研究につながる土台づくりができた1年となったため。

今後の研究の推進方策

国内でのプレ調査を実施することで得られた中小企業が直面する課題に関する各種の情報に基づき、次の段階として、②少数の事例研究及び参与観察と分析枠組の構築、に進めていく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 「ティティテイメント」による貧困2023

    • 著者名/発表者名
      李為
    • 雑誌名

      京都マネジメント・レビュー

      巻: 40 ページ: /

  • [雑誌論文] Human Resource Development in Sake Brewing Industry ―Case Studies of Nationwide Initiatives ―2022

    • 著者名/発表者名
      関千里
    • 雑誌名

      愛知学院大学経営学研究

      巻: 32 ページ: 43-55

  • [雑誌論文] 産業人材育成に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      関千里
    • 雑誌名

      愛知学院大学経営管理研究所紀要

      巻: 29 ページ: 15-27

  • [学会発表] 地域デザインとDX2022

    • 著者名/発表者名
      大木裕子
    • 学会等名
      地域デザイン学会
    • 招待講演
  • [学会発表] Human Resource Development in Japanese Sake(rice wine) making industry2022

    • 著者名/発表者名
      関千里
    • 学会等名
      しごと能力研究学会
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2023-12-25  

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