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2022 年度 実績報告書

東アジアの宗教性とウェルビーイングの国際比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 22H00900
配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

櫻井 義秀  北海道大学, 文学研究院, 教授 (50196135)

研究分担者 清水 香基  北海道大学, 文学研究院, 助教 (20907563)
李 賢京  東海大学, 文学部, 准教授 (80584333)
佐藤 千歳  北海商科大学, 商学部, 教授 (80708743)
伍 嘉誠  北海道大学, 文学研究院, 准教授 (90808487)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードウェルビーイング / 東アジア宗教 / 国際比較調査
研究実績の概要

パデュー大学中国研究センター所長の楊鳳崗の調査に参加し、韓国・台湾の研究者とともに、東アジア宗教の宗教性指標探索のために、同大学に在籍する東アジアの留学生約1400人対象のアンケート調査を行い、その結果を、アメリカ、韓国、台湾、日本の研究者で討議した。
その後、複数回のオンライン・ミーティングを重ねて宗教性の指標を検討し、英語と各国語との対訳可能性や文脈などに関しての検討を重ねた。
この研究計画の意義を改めて示せば、従来の宗教性意識調査は、三つの B( Behavior行動、Belonging所属、Belief信仰)を確認することとしていたが、儒教・仏教・道教、祖先崇拝やシャマ-ニズムなどの道徳や慣習に内在化した宗教と、キリスト教やイスラームの外来宗教と新宗教などの教団宗教が混在する東アジアでは、従前の指標では宗教性測定の感度が低く、ウェルビーイングに対する影響も十分捉えることができなかった。そのために、新たな宗教性探索のための指標策定を国際共同研究で行ったものである。申請者がなしてきた宗教とウェルビーイングの基礎的研究を日本から東アジアに拡張し、台湾・韓国・アメリカの研究者と協働することで東アジアにおける人々の主観的幸福感に影響を与えるアジア的な宗教性を明らかにするとともに、従来の西欧型宗教性の概念と測定法に再考を迫ることが成果として期待できると考えている。
それ以外の研究実績としては、研究代表者・分担研究者ともに、諸学会への参加を通じて宗教性意識調査に必要な情報の収集や研究交流を図った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は2024年に本調査を企画しており、その前段としてプレ調査をパデュー大学中国研究センターと共同で行うことができ、問題点なども確認できたので、十分な準備期間であったと言える。

今後の研究の推進方策

宗教性探索のための指標策定に関して十分な討議と調査票作成のための検討会議に参加し、三カ国比較調査の準備をなす予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (2件)

  • [学会発表] The second suppression of Omoto-kyo; and its members’ belief and experience in 1935-452022

    • 著者名/発表者名
      Yoshihide SAKURAI
    • 学会等名
      4 th Annual Meeting of East Asian Society for the Scientific Study of Religion
    • 国際学会
  • [図書] 現代社会を宗教文化で読み解く-比較と歴史からの接近2022

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀・平藤喜久子編
    • 総ページ数
      292
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] ウェルビーイングの社会学2022

    • 著者名/発表者名
      櫻井義秀編
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      北海道大学出版会

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公開日: 2024-12-25  

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