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2022 年度 実績報告書

オンライン授業のピアレビューを活用した相互研修型大学横断FDによる教育の質向上

研究課題

研究課題/領域番号 22H01024
配分区分補助金
研究機関京都大学

研究代表者

飯吉 透  京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (60636059)

研究分担者 木村 修平  立命館大学, 生命科学部, 教授 (20589709)
近藤 雪絵  立命館大学, 薬学部, 准教授 (30722251)
長田 尚子  立命館大学, 共通教育推進機構, 准教授 (90552711)
岡本 雅子  京都大学, 国際高等教育院, 特定講師 (50736783)
神谷 健一  大阪工業大学, 知的財産学部, 准教授 (50388352)
神崎 秀嗣  秀明大学, 看護学部, 教授 (60807345)
坂本 洋子  獨協医科大学, 医学部, 准教授 (30568944)
田口 真奈  京都大学, 教育学研究科, 准教授 (50333274)
長谷川 元洋  金城学院大学, 国際情報学部, 教授 (80350958)
村上 裕美  関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 教授 (80300284)
矢野 浩二朗  大阪工業大学, 情報科学部, 准教授 (10612442)
吉冨 賢太郎  大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (10305609)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード相互研修型FD / 授業ピアレビュー / パターン・ランゲージ / オンライン・ハイブリッド授業 / 教育実践コミュニティー
研究実績の概要

研究実施体制は、「統括チーム」「ピアレビューチーム」「形式知化チーム」「システム構築チーム」の4チームによって構成され、本研究の核心的な問いである「教員同士の相互研修によるFD・教育改善支援を、オンラインツール・プラットフ ォームを活用してどのように効果的・効率的に行うか」と教育実践コミュニティーにおいて「教育実践知の生成・集積・共有・利用をどのよう な方法で支援するか」を探求するために、2022年度は以下に取り組んだ。 統括チームは、プロジェクト全体の統括ならびに進捗管理を日常的にSlack等を通じた各チームの進捗報告・情報共有を図りつつ進めた、ピアレビューチームは、MOSTフェローからオンライン/ハイブリッド授業の公開を行う大学教員を確保し、ピアレビューの実施ワークフローの構築、ピアレビューの実践と記録を行った。形式知化チームは、ピアレビューの実践記録をパターン・ランゲージ等の手法を用いて形式知化するための文献研究や研究会開催等を行った。システム構築チームは、教育実践知の蓄積・共有システム「MOST」や拡張モジュール「MOS宝」の機能維持と拡張を通じて、本取組のプロセ スを全面的に支援し、ピアレビューによる分析と形式知化された教育実践知を検索し広く活用可能にするための統合と改良を担当し、2022 年度はピアレビューチーム・形式化チームと連携し、汎用のツール・プラットフォームをベースに試験的なシステム設計・開発を行った。2022年8月に開催されたMOST研究会では、MOSTコミュニティーに向けて本科研プロジェクトの進捗を報告し、ベータ開発中のシステムの説明・試用を行った。また、2023年3月に開催された大学教育研究フォーラムでは、フォーラム参加者を対象とした実践研究セッションを2件を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

教育実践知活用の研究・実践等と汎用ツール・プラットフ ォームの試行を担当する研究分担者が、令和4年10月、急遽一身上の都合により参画できなくなり、教育実践知活用の研究・実践等を中断せざるを得なくなったが、研究遂行上、当分野に精通した当該研究協力者と共に、教育実践知活用の研究・実践等と汎用ツール・プラットフォームの開発を行うことが不可欠なため、再度日程調整を行い、補助金の一部を繰越し、当該研究分担者が再び参画可能となる令和5年4月に、教育実践知活用の研究・実践等を再開できた。

今後の研究の推進方策

2023年度は以下に取り組む予定である。 統括チームは、引き続きプロジェクト全体の統括ならびに進捗管理を行う。ピアレビューチームは、2022年度の実績を踏まえ、引き続きMOSTフェローの中からオンライン/ハイブリッド授業の公開を行う大学教員を確保し、ピアレビューの実践と記録を行う。 形式知化チームは、ピアレビューの実践を通じて得られた実践知をパターン・ランゲージ等の手法を用いて形式知化し、実践コミュニティーとしての共有を促進するための研究会開催等を行う。 システム構築チームは、教育実践知の蓄積・共有ウェブサイト(https://m ostf.pep-rg.jp)や拡張モジュール「MOS宝」の機能維持と拡張を通じて、本取組のプロセスを全面的に支援し、ピアレビューによる分析と形 式知化された教育実践知を検索し広く活用可能にするためのシステム開発と運用を行う。 2023年夏に開催予定のMOST研究会等の機会を利用し 、MOSTコミュニティーに向けて本科研プロジェクトの進捗を報告し、開発中のシステムの部分的利用の開始・促進を行う。また、2024年3月に 開催予定の大学教育研究フォーラムでは、フォーラム参加者を対象とした実践研究セッションを行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 学習者のコミュニティを支えるパターン・ランゲージの可能性2023

    • 著者名/発表者名
      長田尚子
    • 学会等名
      大学英語教育学会(JACET)2022年度関西支部大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 教員による実践コミュニティをパターン・ランゲージで理解する2023

    • 著者名/発表者名
      長田尚子, 田中浩朗, 髙尾郁子, 神崎秀嗣, 神谷健一, 勝又あずさ
    • 学会等名
      第29回大学教育研究フォーラム
  • [学会発表] オンライン授業見学ネットワーク構築の試み -ポストコロナ時代の大学横断型FDの可能性2023

    • 著者名/発表者名
      木村修平, 近藤雪絵, 長谷川元洋, 矢野浩二朗, 神崎秀嗣
    • 学会等名
      CIEC春季カンファレンス
  • [学会発表] パターン・ランゲージの開発を通じた相互研修型FDの実践コミュニティに関する事例検討2022

    • 著者名/発表者名
      長田尚子, デイヴィス恵美,髙尾郁子,神崎秀嗣, 田中浩朗
    • 学会等名
      日本教育工学会
  • [学会発表] 当事者による実践コミュニティ理解の意味:パターン・ランゲージ開発活動中の談話 に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      長田尚子, デイヴィス恵美, 髙尾郁子, 神崎秀嗣, 田中浩朗
    • 学会等名
      日本認知科学会「教育環境のデザイン分科会」(SIG-DEE) 2022年度研究会

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公開日: 2024-12-25  

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