研究課題/領域番号 |
22H03282
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
市川 哲雄 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (90193432)
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研究分担者 |
藤原 真治 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (40458279)
白山 靖彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 教授 (40434542)
渡邉 恵 徳島大学, 病院, 講師 (40380050)
後藤 崇晴 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (00581381)
松田 岳 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学域), 助教 (50779965)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 口腔機能 / 感覚機能 / フレイル / 咀嚼の質 / 社会的つながり / 中山間地域 |
研究実績の概要 |
平成30年度SONGS研究において、木屋平診療所(共同研究者:藤原真治所長)に通う65歳以上の慢性疾患患者111名(地区のほぼ全数調査)に対して、生活状況を調査し、今回の追跡調査に耐えられるかどうかの検討を開始した。その結果、68名が調査対象になりえることが判明した。この人数は、調査地域の名目上の人口減少から考えると非常に少ない数字であるものの、これまでのこの地区の人口減少の回帰から考えると妥当なところであり、現在の名目上の人口数と実際生活している人口数との乖離があることが考えられた。 調査項目について、前回の調査項目を再吟味し、継続して行う項目と今回新たに加える5つの感覚機能の調査項目についての最終的な調査プロトコールをほぼ完成した。継続調査項目は、①基本調査、②基本計測、③介護・認知関連、④健康関連QOL、⑤社会的繋がり、⑥生きがい、⑦栄養およびその摂取状況、⑧口腔機能:残存歯数、咬合状態、プラークの付着度、オーラルディアドコキネシス、咬合力など、⑨血液検査、⑩尿検査、⑪画像検査(CT、超音波)とした。 追加調査項目として①「咀嚼の質」、「食事の質」を問う質問票、②NIRSタスク Wearable 光トポグラフィ(NIRS)で簡単な感覚統合タスク時の前頭前野から側頭エリアの脳血流量の変化を測定する、③感覚検査:主観的評価票の作成、客観的検査:聴覚(オージオメータ)、味覚(一種類の濃度の5味溶液と水の評価)、嗅覚(T&Tオルファクトメーター)、視覚(視力検査)、触覚(von Freyの刺激毛による舌の触覚閾値測定),④口腔清潔度(ルシフェラーゼアッセイの追加)とした。 京都医療センター倫理審査委員会に研究内容の変更申請を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Covid-19パンデミックの影響が残り、現地調査のための準備(住民へのコンセンサスの取り付けと平成30年度SONGS研究に携わった調査支援スタッフの手配)が整わず、令和4年秋頃から現地調査の予定であったが、令和4年度末の時点でまだ調査を開始できていなかった。これについては今後も不透明な部分が多く、流動的であると考えられる。 また、調査対象者の高齢化によって、予想以上の種々の機能低下が認識され、これまでに行ってきた調査内容や計画中の追加調査内容についても再吟味する必要が生じた。その結果、当初令和4年度の前半で終了する予定であった調査プロトコールの作成が、1年ほど必要とした。 さらに、実際の調査開始によってさらなる調査内容の変更や、介入部分も変更を余儀なくされる可能性も極めて高い。 以上のことにより、遅れていると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
現地の木屋平診療所藤原真治所長が調査対象者および地域住民のコンセンサスを取る努力をし、できるだけ早期に調査開始ができるようにする。 調査開始前に、検査者のバイアスをできるだけ小さくなるように、とくに、感覚検査は検者の技量(コミュニケーション能力)等に左右されやすいため、検者トレーニングを進める。 前回調査結果と文献から、社会とのつながり、精神的な問題とフレイルについての考察を深め、最終的な口腔機能のフレイルサイクルの中への組み込みについての構築を進める。 令和5年度は設定した調査プロトコールに従って、木屋平地区での調査を進め可及的に68名の調査を終了する予定である。
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