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2023 年度 実績報告書

脳可塑性変化に基づく口腔リハビリテーション効果の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22H03284
配分区分補助金
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

島田 明子  大阪歯科大学, 医療保健学部, 教授 (00452871)

研究分担者 佐々木 啓一  東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (30178644)
高橋 一也  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (10236268)
松原 貴子  神戸学院大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (30294234)
小見山 道  日本大学, 松戸歯学部, 教授 (60339223)
村田 比呂司  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (40229993)
飯田 崇  日本大学, 松戸歯学部, 准教授 (50453882)
鳥巣 哲朗  長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (80264258)
真柄 仁  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (90452060)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード口腔機能低下症 / 脳可塑性変化 / 口腔リハビリテーション / 経頭蓋磁気刺激(TMS)
研究実績の概要

本研究課題は,舌挙上訓練などの筋機能訓練により生じる中枢の神経可塑性変化と末梢の運動機能改善度の総合的な分析を目的としている.
2023年度は,低舌圧を伴う口腔機能低下症高齢者を対象とし,経頭蓋磁気刺激(TMS)に対する舌筋の運動閾値(Motor Thresholds: MTs)などの神経可塑性変化パラメータと舌圧などの口腔機能パラメータを舌挙上訓練を用いた口腔リハビリテーション介入前後で総合的に分析し,舌に対する口腔リハビリテーションの効果および持続性を検討した.
予備実験として,短期間の口腔リハビリテーションの効果を検証するため、5日連続で舌挙上訓練を低舌圧を伴う口腔機能低下症患者に実施し,1日目と5日目でTMSによる神経可塑性変化の評価を行った.若年健常者の口腔リハビリテーション介入前後の運動野における神経可塑性変化とは異なるデータが口腔機能低下高齢者にて示されたため,当初予定していた解析方法の改定を行った.
現時点で収集されたデータの統計解析の結果,低舌圧を伴う口腔機能低下症高齢患者において,5日間連続の舌に対する口腔リハビリテーションにより,舌を司る運動野へのTMSに対するMTsの有意な減少が認められた.
若年健常者で観察された舌に対する口腔リハビリテーションによる運動野の神経可塑性変化が、高齢者でも発現することが明らかとなり,高齢者においても若年者同様に末梢に対するリハビリテーションが脳可塑性変化をもたらす可能性が示唆された.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究対象者のリクルートが計画よりもやや遅れており、研究課題の進行に影響がでたため。

今後の研究の推進方策

全てのデータ収集担当研究機関での研究対象者のリクルートを強化し、データ収集を進め、研究計画の円滑な遂行に努める。

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公開日: 2024-12-25  

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