研究実績の概要 |
1)システム構築:本研究課題の主たる目的となる正倉院文書多元的解析支援・広領域研究資源化システム(正倉院文書マルチ支援システムSHOMUS)の構築を進め、研究文献検索サブシステムを開発した。 2)データ生成:SHOMUSの基幹部分となる基盤DBについて、入力・整備・登録作業を継続し、続々修第5~7帙について作業を終了した(累計約1万400件)。あわせて、同第8~47帙について暫定データの入力・整備を行った。また、基盤DBに付加するサブシステムとなる断簡釈文・原本画像・研究文献検索のデータを蓄積した(順に累計約4,600件、14,500件、30,700件) 3)断簡解析:上記2の作業を行う中で、正倉院文書の断簡の基礎的解析を継続して実施した。続々修第8~13帙の断簡解析をほぼ終了させるとともに、同第14~47帙の暫定的な断簡解析を実施した。 4)研究連携:史料編纂所「電子くずし字字典DB」・奈良文化財研究所「木簡字典DB」と連携して正倉院文書の字形字体データの生成を継続した(累計約12,500件)。 5)成果公開等:2015年7月に正倉院文書マルチ支援(多元的解析支援)データベースSHOMUSの一般公開を開始した(約3,700断簡)(平均アクセス約9000件/月)。10月に関係学会と共催で研究報告会を開催した。正倉院文書及びその断簡解析に関する研究成果を学会発表、学術誌・講座論文集掲載の形で公表した。また市民向け講演その他の情報発信を行った。
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