青果物などの食感を評価する天秤型食感測定装置を開発した。天秤の両端におもりを置き、片方の錘から棒を垂直に伸ばして先にプローブとセンサーを付けた。左右の錘の重さを変えてプローブを任意の速度でサンプルに突き刺さるようにした。プローブが受ける振動を0~51200Hzまで21の帯域に分けて、数値化した。プローブ速度を非接触のエンコーダでモニターし、プローブがサンプルに挿入する初速度のみならず、挿入後完全に停止するまでの速度変化が検出できた。これにより、食品の食感に関する新たな指標、[食品摩擦係数]を物理的に定義することができた。錘の総重量を変えて大人と子供の感じる食感が区別して評価できた。
|