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2012 年度 実績報告書

教育工学的な視点に基づく教師教育ハンドブックの開発-その理論と実践の分析から-

研究課題

研究課題/領域番号 24300284
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪教育大学

研究代表者

木原 俊行  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40231287)

研究分担者 吉崎 静夫  日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
堀田 龍也  玉川大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (50247508)
野中 陽一  横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10243362)
永野 和男  聖心女子大学, 文学部, 教授 (60107224)
生田 孝至  新潟大学, 本部事務局, 理事 (20018823)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード教育工学 / 教師教育 / ハンドブック / 授業研究 / 専門的な学習共同体
研究概要

本研究は,教育工学的アプローチに基づく新しい教師教育研究について,その理論を「整理」するとともに,その実践を「集約」するという,「俯瞰的研究」に関するプロジェクトである。そのために,本研究では,「教育工学的な視点に基づく教師教育ハンドブック」を開発し,その内容・構成等の妥当性・有効性に関する評価を行う。
平成24年度,まず6月に,研究代表者及び同分担者が集い,研究目的や研究計画を再確認した。その後,1)理論整理のための文献研究(担当:吉崎・生田・木原・中山),2)国内の事例の収集(担当:堀田他10名),3)海外の事例の収集・整理(担当:野中・小柳・田中等)という3つのグループに分かれて研究活動を展開した。1)については,国内外の教師教育関係の論文を収集し,教員養成や現職教育に関する研究動向を明らかにした。その結果,我が国の教育学関係の他の学会においても,教師教育に関する論文,とりわけ実践的な研究に関する論文が少ないこと,「教師教育者」に関する理論的・実践的研究が台頭していることなどが明らかになった。2)については,教師のアイデンティティやレジリエンスを視野に入れた教員養成カリキュラムの開発事例,専門的な学習共同体の構築に資する校内研修の事例等を各担当者が2事例程度収集した後,それらを共通の枠組みを用いて整理した。3)については,英国や米国,そして中国における教師の力量の(再)概念化(アイデンティティ,コミットメント,レジリエンス等の強調),それらを踏まえた教員(養成)スタンダードの開発と運用,さらには,専門的な学習共同体構築のための手順やリーダーシップについて,現地の高等教育機関を訪問し,聞き取り調査を実施した。
その結果,「教師教育者」の育成,大学と学校や学校間のパートナーシップ等に関する好事例を把握できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

「平成24年度科学研究費助成事業交付申請書」に記した,予定した研究活動を概ね遂行できたため。

今後の研究の推進方策

研究分担者数が多いため,対面でのミーティングに全員が揃いづらい状況がどうしても生ずる。それによって,研究計画や予定される成果に関する共通理解が滞らないよう,オンラインによる意思疎通をいっそう積極的に図る。

次年度の研究費の使用計画

研究分担者の1人が急逝したこと,海外旅費が予定よりも安価であったことから,学術研究助成基金助成金に余剰が生じた。研究計画調書作成時に比べて,交付申請書作成時は,海外の大学や学校現場の視察人数をおさえてあるので,当初計画に近い形で海外旅費を執行することを計画している。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 若手教師の成長を促すメンタリング機能の類型化2013

    • 著者名/発表者名
      島田希
    • 雑誌名

      高知大学教育実践研究

      巻: 27 ページ: 43-50

  • [雑誌論文] 大学・大学間の組織的教育力の向上に関する基礎研究-教員養成の高度化に向けて-2012

    • 著者名/発表者名
      小柳和喜雄
    • 雑誌名

      奈良教育大学紀要(人文・社会科学)

      巻: 61(1) ページ: 205-213

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 教員がICTで教材等の拡大提示を行う際の焦点化の種類2012

    • 著者名/発表者名
      高橋純
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 36(増刊) ページ: 65-68

    • 査読あり
  • [学会発表] 学校における実践研究の発展の状況や要因に関する比較検討2012

    • 著者名/発表者名
      木原俊行・島田希・寺嶋浩介
    • 学会等名
      日本教師教育学会第22回大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2012-10-08
  • [学会発表] 「授業リフレクション研究による卒業論文指導の省察-学生の学びの「媒介」としての教師の役割に着目して-2012

    • 著者名/発表者名
      澤本和子
    • 学会等名
      日本教育工学会第28回大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      2012-09-16
  • [学会発表] 学校を基盤とするカリキュラム開発の理論的・実践的動向-「専門的な学習共同体」のネットワーク化からの示唆-2012

    • 著者名/発表者名
      木原俊行
    • 学会等名
      日本カリキュラム学会第22回大会
    • 発表場所
      中部大学
    • 年月日
      2012-07-08
  • [図書] カリキュラム編成論2013

    • 著者名/発表者名
      田中博之
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      NHK出版
  • [図書] 授業研究と教育工学2012

    • 著者名/発表者名
      吉崎静夫・木原俊行, ほか
    • 総ページ数
      208(1-60, 93-122, 169-204)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 教育工学における教育実践研究2012

    • 著者名/発表者名
      澤本和子・村川雅弘, ほか
    • 総ページ数
      215(30-49, 164-185)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 教育工学研究の方法2012

    • 著者名/発表者名
      中山実, ほか
    • 総ページ数
      225(1-24, 62-77, 207-217)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
  • [図書] 教育工学とはどんな学問か2012

    • 著者名/発表者名
      永野和男, ほか
    • 総ページ数
      203(1-28, 115, 141, 194-198)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2014-07-16  

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