日本人で頻度が高い複数のHLAクラスII分子に結合してヘルパー(Th)細胞に提示される、がん抗原LY6KとIMP3由来のlong peptide (LP)を複数同定した。がん細胞を傷害する細胞傷害性T細胞(CTL)を誘導可能なshort peptide (SP)を内包するLPによる刺激により、SP単独刺激よりもCTLの誘導効率が高いLPが存在し、抗腫瘍免疫応答誘導へのLPの有用性を示した。ヒトiPS細胞から増殖性ミエロイド系細胞を経て、T細胞への抗原提示機能を有する樹状細胞(iPS-ML-DC)を大量に誘導できた。さらにアロ反応性CTLから逃避できるTAP欠損iPS-ML-DCを樹立した。
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