研究課題
基盤研究(B)
凸最適化におけるモデリング・数理・アルゴリズムについて研究した.近年盛んに研究されている凸最適化である半正定値計画や2次錐計画の悪条件性を克服するために,双対ギャップが0でない問題や最適値が存在するが最適解が存在しない問題,弱実行不能問題の構造を解析した.また,von Neumann エントロピー関数に関する自己整合障壁関数を開発した.さらに応用として,古代メソポタミア村落のNuziの粘土板データを解析した.登場する各人物の生誕年,死亡年,文書生成年を推定する問題を凸2次計画問題として定式化し,富が次第に少数の家系に集中していく様子を捉えた.海洋データ同化のための最適化手法の研究も行った.
統計数理,数理工学