研究課題/領域番号 |
24320060
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
石井 洋二郎 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90134402)
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研究分担者 |
中尾 まさみ 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (60207719)
アルヴィ なほ子 (宮本 なほ子) 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (20313174)
鈴木 啓二 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (70187722)
足立 信彦 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (10175888)
安岡 治子 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90210244)
齊藤 文子 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (20240731)
竹村 文彦 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (60197332)
村松 真理子 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (80262062)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | カブリエーレ・ダンヌンツィオ / トスティ / アイルランド / フランス文学 / ロマン主義 / 他者 / ラテンアメリカ / スペイン黄金世紀文学 |
研究概要 |
① 国内外で、基本的な資料の購入・収集を行った。 ② 10月19日から12月13日まで、東京大学駒場博物館において、「特別展「ダンヌンツィオに夢中だった頃―カブリエーレ・ダンヌンツィオ(1863-1938)生誕150周年記念展」」を開催した。開催中は演奏会、国際シンポジウム、ギャラリートーク、講演会、特別講座、主題講義等多くの関連行事を行い、入場者数は全期間を通じて4237人だった。 ③以下は、各メンバーの今年度の活動の詳細である。石井は平成25年8月にフランスに渡航し、パリのフランス国立図書館で、19世紀ヨーロッパとフランス文学に関する資料調査をおこなった。中尾は、国内外の学会で20世紀アイルランド詩人についての研究論文を出版したほか、アイルランド、イギリス、フランスの図書館、研究機関で調査研究を行った。アルヴィは、イギリス・ロマン主義の展開と同時代のヨーロッパ大陸のロマン主義の関係について調査し、研究発表を行った。鈴木は9月にフランスに渡航し、パリのフランス国立図書館で、文学と政治に関する資料収集を行った。足立は、前年度に収集した資料に基づき論文を執筆した他、<他者>をテーマとするドイツ学術交流会主催のゼミナールに参加した。安岡は8月から9月にかけてロシアに渡航し、ロシア国立図書館等で資料の収集を行った。齋藤はラテンアメリカの作家たちについての研究を進めるために、米国、メキシコの大学図書館において資料収集した。竹村は、スペイン黄金世紀文学に関する文献を中心に資料収集を続け、学術論文を執筆した。村松は、G.ダンヌンツィオに関し、上記の展覧会・シンポジウムを企画し、東京大学と京都大学の博物館で開催した。また関連の国内外の行事に参加、研究成果をカタログや論文としても発表した。ダンテ・中世文学の翻訳に関しては概説書と教科書を刊行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1、展覧会、講演会など、予定していた事業がほぼ計画通り実現できた。 2. 海外渡航もほぼ計画通りに行われ、期待通りの成果が得られた。 3. 各々のメンバーは、本研究の課題に即して、着実に業績を残している。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、本研究は、当初の予定通りに計画を遂行していく方針である。研究計画の大きな変更は考えていない。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画の進行状況にあわせて、予定していた資料・機材の購入などを一部見送ったため、次年度使用額が生じたものである。 繰り越された研究費と今年度研究費とを合わせた予算は、書籍・マイクロフィルム等の資料、コンピューター・マイクロリーダー等の機材の購入等に充てる予定である。
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