研究課題/領域番号 |
24330216
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
橋本 鉱市 東京大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40260509)
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研究分担者 |
高橋 哲 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (10511884)
井本 佳宏 上越教育大学, 学校教育研究科(研究院), 准教授 (10451501)
稲永 由紀 筑波大学, ビジネス科学研究科(系), 講師 (80315027)
鈴木 道子 山形県立米沢女子短期大学, その他部局等, 教授 (10269251)
丸山 和昭 福島大学, 学内共同利用施設等, その他 (20582886)
二宮 祐 岡山大学, 学内共同利用施設等, 講師 (20511968)
小島 佐恵子 玉川大学, 教育学部, 准教授 (40434196)
小山 治 同志社大学, 商学部, 助教 (50621562)
田中 正弘 弘前大学, 学内共同利用施設等, 准教授 (30423362)
佐藤 仁 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30432701)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 専門職 / カリキュラム / ステークホルダー / 合意形成 |
研究概要 |
本研究の目的は、教育、医療、保健、法務分野の4領域をとりあげ、専門職に必要な能力(「専門職コンピテンシー」)の養成カリキュラムをめぐるステークホルダーの合意形成モデルを明らかにすることにある。研究計画としては、①国際比較研究:各種の先行研究・調査結果、政策資料などを踏まえ、海外におけるステークホルダー群から、各専門職に求められている具体的な専門職コンピテンシーのリストアップと比較検証を行う。②量的調査:各専門職コンピテンシーに関するステークホルダーの意識についてアンケート調査を実施し、その異同・偏差を明らかにする。③質的調査:ステークホルダーへのインタビュー調査と、個別大学におけるカリキュラム改革のケーススタディから、専門職コンピテンシーの実質化プロセスを集約し、モデル化と効果の検証を行うという、3つに大きく分けられる。 上記3課題に関して、計画2年度目の研究実績としては、以下のとおりである。①米国については、教員、カイロプラクティック、英国については法曹、社会福祉士、栄養士などの各職種について、専門分野別のアクレディテーション団体ならびに個別大学などに訪問調査を行った。②保育士、看護士、薬剤師、管理栄養士、社会福祉士、臨床心理士を対象として、それぞれの養成機関で必要とされる専門職コンピテンシーに関するアンケート調査を配布した。③看護・社会福祉・中等教員など諸領域の現場関係者、大学教員とのラポール形成を行うとともに、カリキュラム編成や養成の実態に関するインタビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の3つの課題である、①国際比較、②量的調査、③質的調査それぞれにおいて、計画初年度から複数領域における量・質調査が順調に進み、また欧米諸国についての横断的な資料・データ分析と現地調査も行い、それぞれの課題に関して論考も発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は、対象とする専門職養成の領域が多岐にわたり、またそれぞれについて上記3課題を研究の柱としているため、研究会メンバー相互の協働体制が欠かせない。そのために全体会ではなく領域ごとのサブグループごとに研究を推進し、それを有機的に連携・統括していく方策をとる。
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次年度の研究費の使用計画 |
アンケート調査が年度をまたぐ形となり、その督促状発送費や入力・分析経費などの経費が次年度になったため。 督促状ほか、入力・分析経費などを適正に使用して、調査・研究を順調に進める。
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