|
本研究では４隻の模型船を製作し、自由航走模型実験によって、操舵・旋回に伴う横傾斜が操縦運動に及ぼす影響を明らかにした。その結果、復原力が弱くまた船速の大きい船では旋回に伴う横傾斜が大きく、これにより急速な旋回運動と針路安定性の低下を明らかにした。続いて、横傾斜をパラメータに加えた拘束模型実験を行うことによって横傾斜を伴う場合の操縦流体力を明らかにし、これらのデータを基に横傾斜を含めた操縦運動を推定可能な新しい数学モデルを確立した。また、実用的な観点から、使い易い簡易数学モデルについても検討を行った。
以上の研究成果は日本船舶海洋工学会、日本航海学会をはじめ、海外のシンポジウムなどで公表を行った。
|
