本研究開発では、燃料および酸化剤を液体であるダイレクトメタノール形燃料電池を用い、深海の高圧力環境にシステム暴露させ、耐圧容器を用いずシステムの軽量化を図り、深海用電源としての可能性を調査した。 その結果、メタノールと過酸化水素水を使用した深海均圧型液体燃料電池システムについて、システム全体を液体で満たすことにより、圧縮率を小さくすることで深海の海水圧に曝露しても燃料電池が発電できることを確認した。また圧力を加えることで発電性能が向上することも確認できた。さらに温度により発電性能が影響されることも確認した。本研究により液体燃料電池の海洋利用への可能性を見出した。
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