研究課題
基盤研究(B)
最低品質の廃油脂であるトラップグリースを低硫黄A重油代替利用するために、低品位な廃熱を用いてトラップグリースから油脂分を抽出してバイオ重油とし、バイオ重油を常温液化させるための融液晶析による精製技術の開発と、A重油とバイオ重油を均一混合する技術の開発を行った。両技術開発においてモデル系を用いて基礎的な科学的知見を蓄積した。しかし、実サンプルの検討より、後者の技術を用いると、燃料規格を満足でき、安定代替利用できる可能性を示した。また、バイオ重油とエンジンを用いたA重油との混焼試験の排ガスに対して毒性評価および大気汚染物質の排出量を評価し、安全性を踏まえた最適なバイオ重油の利用方法を提示した。
リサイクル工学