研究成果の概要 |
リンドウの花色発色機構の解明を目指して、花弁におけるフラボノイド生合成遺伝子の制御に関わる転写制御因子遺伝子の単離を行い、4種類の新規MYB遺伝子(GtMYBP3,GtMYBP4,GtMYBR1R1,GtMYB1R9)の機能を解明した。GtMYBP3とGtMYBP4は生合成経路の初期を正に制御し、GtMYBR1R1とGtMYB1R9は後半を負に制御する転写因子と同定された。また、フラボン色素の構造決定を行い、配糖化酵素遺伝子(GtUF6CGT1)を単離し、酵素諸特性を決定した。花色変異体においてトランスポゾン配列を複数決定した。これらのことよりリンドウの花色発色に関与する新たな知見が得られた。
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