研究成果の概要 |
転写コアクチベータPGC1α新規アイソフォーム(PGC1αb及び、PGC1αc)を特異的に欠損するマウスの解析等を通じて、これらの分子の生理的機能を検討した。PGC1α新規アイソフォームは運動時に骨格筋で顕著に発現が増強し、骨格筋の脂肪酸酸化能とプロトンリークを増大させることにより骨格筋のエネルギー消費を増強させることが明らかとなった。このような機能は運動対応能の維持にも重要な機能を果たすと考えられた。一方、PGC1αb及びPGC1αcと同一のエクソンから転写が開始されるPGC1α新規アイソフォーム(PGC1α2, 3, 及び4)はこのような代謝制御に対する機能は持たないと考えられた。
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