近年,無線ネットワークの研究が盛んに行われている.無線ネットワークでは一般にノードの移動が頻繁に起こるためネットワークがどのように構成されているのかを把握するのが非常に難しい状況にある.本研究では,無線P2Pネットワークを考え,その中で行われている通信の様々な状況の可視化を行うシステムのモデル構築およびシステム開発を行った.具体的には,ネットワークトポロジー,パケットの流れ,各ノードの情報(バッテリー残量やGPS情報),各リンクの情報(リンク安定度など),経路情報の可視化を行うシステムの開発やそれを用いた応用に関する研究を行った.さらに開発したシステムを様々な観点から評価し,有用性を検証した.
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