車載ネットワークとスマートフォンを用いて,これまで特殊なセンサを搭載した実験車両を用いなければ収録が困難であった運転行動データを容易に収録可能な小型の運転行動記録装置を開発した.同一ドライバの運転を複数の車種で収集し,車種の違いによる運転行動の変化について調査した.その結果,車種が異なってもドライバのペダル操作量の時系列パターンや分布には一貫性が見られることが分かった.また,収録した加速度等の運転信号からドライバの運転の危険度を評価する実験を行った結果,危険性評価結果は車両の特性に依存するものの,ドライバの相対的な危険性評価結果には,一貫性が見られることが分かった.
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