本研究では、調査票により得られる食事摂取量に伴う測定誤差に対する統計学的手法の提案することを目的としている。初年度(平成24年度)は、妥当性研究データの解析において、「真の食事摂取量」の分布により頑健なセミパラメトリックな分布を仮定した新しい測定誤差モデルを用いることを提案した。次年度(平成25年度)は、コホート研究のデータ解析を対象として、調査票から得られる食事摂取量の測定誤差を考慮した上での食事摂取量とがん・循環器疾患との関連の評価を行うために、「真の食事摂取量」の分布により頑健なセミパラメトリックな分布を仮定した新しい測定誤差モデルを用いることを提案した。まずはシミュレーションにより、提案法がバイアスの観点から有用であることが示された.最終年度(平成26年)では、この研究結果の学会発表と論文投稿まで行うとともに、更に提案した解析手法を異なるデータに応用する予定である。
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