著者らはストレスによるミクログリア活性化をビボモデルを用いて最初に報告した。そのメカニズムは不明のままである。本研究の目的はミクログリア活性化のメカニズムを解明することである。ストレスによるミクログリア活性化が生じた部位での、蛋白の増減を調べたところ、ノルアドレナリン合成酵素であるDopamine beta Hydroxylase (DBH)が、顕著に増加していた。レーザー顕微鏡で多重染色でも、DBH陽性ファイバーがミクログリア周辺を取り巻く所見が確認された。さらに、ノルアドレナリン受容体である、β1、β2 Adrenergic Receptor (AR)が、その細胞に陽性に染色された。
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