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2013 年度 実施状況報告書

学校における発達障害児の感覚・運動アセスメントツールの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500593
研究機関長崎大学

研究代表者

岩永 竜一郎  長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (40305389)

研究分担者 仙石 泰仁  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10248669)
伊藤 祐子  首都大学東京, 人間科学研究科, 准教授 (60289973)
加藤 寿宏  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80214386)
キーワードリハビリテーション
研究概要

本研究の目的は学校で教師が使うことができる感覚運動質問紙を作成することである。平成25年度は前年度に作成し、予備的データによって妥当性を確認した学校版感覚運動質問紙試案を用いて、九州以外の地域のデータを収集した。
データ収集においては、研究代表者から各研究分担者に依頼し、各地域で学校に調査依頼をしてもらう形で行った。
研究分担者から各地域の学校に調査を依頼したところ、北海道、関東、関西地域の学校からのデータを収集できた。これらのデータについて年齢群間で有意差が見られるかどうか分散分析を用いて検討した。その結果、感覚面の質問紙の回答では年齢間のスコアの差には有意差が見られなかった。一方、運動面の質問紙のスコアでは6-7歳、8-9歳、10-12歳の年齢群間で有意差が認められた。これは九州地区のデータと類似した回答結果であった。データの内訳を見ると学校間で、問題ありとする回答にばらつきがあることがわかった。また、項目においては未回答の比率が高いものがあり、教師が回答しづらい、または授業の中で観察しづらい項目があると考えられた。今後、未回答者が多い項目を削除するなどの対応が必要と考えられた。
平成25年度は、各地域からデータが収集できたが、いずれの地域の回答も目標のデータ数まで至っていない。そのため、平成26年度中に依頼地域や学校を増やすなどして、データ数の増加をはかり、標準データを確立すると共に、データの因子分析を行う予定である。なお、検査者間の信頼性、検査・再検査の信頼性などについても検証する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度は学校版感覚運動質問紙試案の全国データを収集する予定であった。
北海道、関東地区はおおむね予定通りにデータ収集が進んでいるが、まだ十分なデータ数とは言えない。また関西地区は学校からの回答待ちの状態である。そのため、データが当初の予定まで集まっていない。
いずれの地域も研究分担者を通してデータ収集をしているところであるが、データ回収に時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

平成26年度は、全国のデータを収集し、学校版感覚運動質問紙の標準値を算出し、本質問紙の標準化を進める。全国のデータ収集が完了していないために研究代表者・分担者で各地域の学校に働きかけを行い、データ数の確保に努める。また、新たにデータ収集地域を増やす予定である。

次年度の研究費の使用計画

データ収集のために旅費を多めに用意していたが、データ収集が計画よりも遅れているため、使用金額が少なかった。
平成26年度に調査をより多く行うために平成25年度に使用しなかった旅費を使う予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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