• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

学校における発達障害児の感覚・運動アセスメントツールの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500593
研究機関長崎大学

研究代表者

岩永 竜一郎  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学), 准教授 (40305389)

研究分担者 仙石 泰仁  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (10248669)
伊藤 祐子  首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (60289973)
加藤 寿宏  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80214386)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード特別支援教育 / 協調運動 / 感覚処理 / 発達障害 / アセスメント
研究実績の概要

本研究の目的は、協調運動や感覚処理の問題を教師がアセスメントできる質問紙を作成することである。
本研究では、学校版感覚・運動発達アセスメントシート試案を作成し、北海道、関東、関西、九州地区の学校の教師からのデータを収集し、教師がアセスメントする際に有用な項目を抽出した後に標準値を算出した。更に因子分析を行い、スコアリングのためのカテゴリーとなる因子を明らかにした。
運動面のアセスメントシート試案を用いて、7~12歳の児童646名のデータを収集した。そのデータを集計したところ、試案に含まれていた60項目の中の20項目は回答率が90%以下であったため、これらをアセスメントシートから除外することとした。残り40項目について因子分析を行った結果、6因子が抽出された。それらはそれぞれの因子に因子負荷量が大きい項目の内容から「両側の協調」、「書字スキル」、「スポーツスキル」、「眼球運動・口腔運動」、「姿勢調整」、「描画スキル」と命名した。
一方、感覚面のアセスメントの試案では、7~12歳の児童692名のデータを収集した。その結果、試案に含まれていた77項目の中の17項目は回答率が90%以下であり、14項目は直接感覚処理の問題について問う項目ではなかったため、これら31項目をアセスメントシートから除外した。そこで除外項目を除いた46項目を用いて因子分析を行い、5因子を主要因子とした。それらを「感覚探求」、「聴覚・味覚・嗅覚の感覚過敏・回避」、「低登録」、「触覚・前庭覚の感覚過敏」、「接触による易怒」と命名した。
本研究で選出した運動面に関する40項目と感覚面に関する46項目と本研究で明らかになった因子に基づくスコアリング方法は、学校で教師が子どもの運動面や感覚面の問題を評価することに役立つと考えられる。これらの研究成果を論文として報告し、著書でも紹介した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 学校版 感覚・運動発達アセスメントシートの開発~通常学級児の運動面のアセスメントデータにおける因子分析~2015

    • 著者名/発表者名
      中山茜、岩永竜一郎、十枝はるか
    • 雑誌名

      感覚統合研究

      巻: 15 ページ: 印刷中

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校版 感覚・運動発達アセスメントシートの開発~通常学級児の感覚面のアセスメントデータにおける因子分析~2015

    • 著者名/発表者名
      中山茜、岩永竜一郎、十枝はるか
    • 雑誌名

      感覚統合研究

      巻: 15 ページ: 印刷中

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 自閉症スペクトラムの子どもの感覚・運動の問題への対処法2014

    • 著者名/発表者名
      岩永竜一郎
    • 総ページ数
      255
    • 出版者
      東京書籍

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi