この研究は、女子柔道トップアスリート、主に大学生を対象として、レジリエンス(精神的回復力)の向上が競技力向上につながるという仮説のもとに調査・研究を実施した。 調査の結果、心理的競技能力の高さに影響を与えていたのは、レジリエンスの高さとスポーツ競技特性不安の高さであった。自己を肯定的に捉えて、良好な自分へのイメージを持ち、自分の気持ちや意見を表出することができ、自己決定できるという自己報酬型の自己イメージがレジリエンスの高さを支え、スポーツ競技特性不安を抑えて、心理的競技能力を高めることが示唆された。
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