研究成果の概要 |
海馬神経新生に及ぼす最適な運動時間帯および栄養環境を明らかにすることを目的に実験を行った。ラットを自由運動群と対照群に分類し、運動群には回転ホイールに自由にアクセスさせた。3週間の運動群の平均走行距離は1,609 ± 1,562 m/day(平均±標準偏差)であった。21日目にY字および高架式十字迷路を用いて、両群の短期記憶能力および不安傾向をそれぞれ測定した。迷路試験翌日に脳を摘出し、免疫組織化学的に海馬における新生細胞を同定した。サンプル数が少ない影響もあると思われるが、現在のところ運動の有無による短期記憶能力や不安傾向および海馬の新生細胞数においても有意な差は認められていない。
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