研究課題
基盤研究(C)
本研究は,まず,熱中症発症モデルラットを作製し,熱中症の発症時の組織代謝について検討した.次に,そのモデルラットを用いて,熱中症予防法について検討して.その結果,熱中症発症時には,骨格筋,小腸,心筋,腎臓,肝臓の順に熱ストレスが負荷され,さらに,β酸化系脂質代謝の酵素活性が低下することがわかった.また,熱中症の発症を抑制するため,暑熱曝露下運動前に,αリノレイン酸を豊富に含む食品を投与すると,組織熱ストレスが軽減され,組織における脂質代謝の低下が抑制されることが明らかとなった.
運動生理学