住環境において温熱的快適度を維持しつつエネルギー消費を低減するための新たな空調制御方法について,その効果を実環境における被験者を通じた実験により検証した.従来研究では,住環境の温熱特性および居住者の温熱的快適指標の予測方法を発展させ,温熱環境での個別の居住者の温熱的快適感と温熱環境に対する要求を推定する方法を研究開発し,実験室レベルでの検証を実施してきた.本研究では,実験範囲を実環境へと拡げ、実環境において,ネットワーク上の不特定多数のセンサ情報を選択的に使用し,その選択状況を動的に切り替えながら空調装置の運転時にオンラインで住環境と複数居住者の温熱特性をモデル化する手法について検討した.
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