研究成果の概要 |
本研究は友人同士での共食行為が新奇食物の摂取に及ぼす影響を実験的に検討するとともに, 新奇食物を摂取する際に参与者の間にどのような言語・非言語行動がみられるかを調べた. 実験では新奇食物3種と中性食物10種の食品サンプルの試食課題を友人同士2名あるいは1名で実施した. 試食課題における新奇食物の摂取量, 摂取時間, 食味評価, および対人行動を測定した. 実験の結果, 2名条件の方が新奇食物の摂取量が多い傾向がみられた. 対人行動解析の結果, とくに新奇食物に対する否定的評価の伝達・共有やリスクテイキングに関わる言語・非言語コミュニケーションが新奇食物摂取に関係したことが示唆された.
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